キャンドルの歴史
キャンドルの灯りって、見ているだけで心が穏やかになって、優しい気持ちになりますよね。
キャンドルは歴史が古く、古代エジプトではミイラ作りにも使われていたほどなんだそうです。
また、いろいろな国の宗教セレモニーにもなくてはならないアイテム。
キリスト教では「光の象徴」ともいわれているそうですよ。
高級照明器具といえば「シャンデリア」ですが、その語源は「candere(輝く、白く光る)」という意味のラテン語で、キャンドルの語源も同じといわれています。
シャンデリアは、中世ヨーロッパでは教会や修道院のホールを照らすために用いられ、その後、宮殿や貴族、富裕層を中心に発達しました。
ところで復活祭のキャンドルは、地方によっては使用後、家に持ち帰り、また家庭用に使うんだとか。
そこから、キャンドルサービスの際のコメント、
「メインキャンドルはお二人に贈られますので、記念日には火を灯し、今日の日を思い出してください。」
というフレーズにもっていくことができます。
また、欧米では「キャンドルの灯には天使が宿る」ともいわれていることから、キャンドルリレーのコメントとして、
「願いを込めて吹き消すと天使が幸せを運んでくるといわれています。」
「願いを込めて幸せを封じ込めましょう。」
など、使うことが多いです。
欧米のセレモニーに密接に結びついた歴史を持つキャンドル。
キャンドルサービスを日本の結婚式に根付かせたのは、カメヤマローソクで有名な「カメヤマ」です。
1959年に日本閣でカメヤマローソクを使ってはじめられたといわれています。
キャンドルを使った演出で代表的なものをご紹介します。
ユニティキャンドル
人前式におすすめ。
あまりなじみがないかもしれませんが、実は日本のキャンドル演出の大元は、このユニティキャンドルなんです。
和婚で人気のある「水合わせの儀」や、液体が光る「ルミファンタジア」も基本的に同じ考え方です。
欧米では伝統的に行われているセレモニーの一つ。
旧約聖書創世記2章24節「人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となる」に由来しています。
「別々の家庭で育った二人が、一つの新しい家族になる」という想いは万国共通なのかもしれません。
ユニティキャンドルの進行方法
- 大きいキャンドル1本と、その両サイドに小さいキャンドル1本ずつ用意する(計3本)
- ご両家親御様がサイドのキャンドルにそれぞれ点火
- 新郎新婦は点火されたサイドのキャンドルをそれぞれ持ち、真ん中の大きいキャンドルに一緒に点火
こちらのサイトが画像付きで分かりやすいですよ。ユニティキャンドルの意味と由来
キャンドルサービス
キャンドルで有名なカメヤマが1959年に始めたといわれています。
定番ではあるけれど、やっぱり素敵!
キャンドルの点火に注目が集まる一瞬は、テーブルの皆の気持ちが一つになるときです。
メインキャンドルの点火では会場の皆の気持ちが一つになります。
披露宴の演出に流行り廃りはあるけれど、キャンドルサービスはずっと残ってほしいです。
司会コメントや注意点はこちらをどうぞ→ご披露宴の進行~「テーブルラウンド」
キャンドルリレー
キャンドルリレーも、カメヤマが2002年に安全なリレー用のキャンドルを開発して、現在のように広まりました。
90年代にはすでに流行り始めていましたね。
その頃はまだキャンドルの形も限られていたり、蝋が流れやすかったりして、中々大変だったのを覚えています。
以前のキャンドルリレー進行方法
当時は新郎新婦が入場や退場するときに行うことが多かったです。
ゲストが花道のように並んで、新郎新婦が先頭の人に点灯したらゲストが灯を次々にリレー、その中を二人が歩いていく、またはすべて点灯したら歩くという感じ。
蝋が垂れたり、時間がかかって途中で灯が消えたりしたことも。
今のようなキャンドルを作ってくれて、カメヤマ様には本当に感謝です。
現在のキャンドルリレーの進行方法
テーブルごとのリレーです。
まず新郎新婦が種火のキャンドルを持ちます。
この種火への点火は事前にスタッフが行うこともありますし、その場でお母様にやってもらっても素敵です。
種火をもった新郎新婦は、それぞれ新郎側ゲストのテーブル、新婦側ゲストのテーブルを回ります。
テーブルの中のおひとりが、新郎または新婦からキャンドルの灯をもらいます。
点火できたら新郎そして新婦は次のテーブルへ進みます。
後はテーブルの皆さんで灯をリレーしてもらいます。
最後は全員で一斉にキャンドルの灯を吹き消します。
キャンドルリレー注意点
点火の時に気を付けなければいけないことは灯のついているキャンドルは傾けない。
蝋が垂れてしまいます!
必ず、灯のついていない人が、灯をもらいにいくという形にしなければいけません。
全員の点火ができたら、皆で一斉に吹き消します。
吹き消すときはやさしく。
蝋が飛び散ってしまいます!
最近は灯を吹き消すのではなく、特製のカバーで蓋をして灯を消すと、その表面に文字が浮かび上がってくるというものもあります。
新郎新婦自身でメッセージを考えて書くと、ゲストにもサプライズになって喜ばれますよ。
リレーで使ったキャンドルは、蝋が固まってからお持ち帰りいただきましょう。
キャンドルタワー
キャンドルタワーは新郎新婦が行うのではなく、ゲストに参加していただきます。
新郎新婦の入場前や、お色直し中に、お友達にご協力いただいて、キャンドルに灯をともしておいてもらいます。
小ぶりながら、たくさんキャンドルが集まるときれいですよ。
キャンドル演出まとめ
キャンドルは歴史のある伝統的なアイテムです。
何より見ているだけで気持ちが落ち着き、癒されるその灯は、大切なセレモニーには欠かせません。
落ち着いた披露宴をめざしたい。
少人数のパーティーに感動的な思い出を。
披露宴にメリハリをつけたい。
そんな時、キャンドルの力を借りてみてはいかがでしょうか?