披露宴の乾杯はこんな感じ
昔、欧米では”魔物を追い払うには大きな物音を立てると良い”という言い伝えがありました。
乾杯の由来の一説です。
乾杯のご発声をお願いするのは、一般的には主賓の次に当たる方や、その会のゲストの一番ご年長の方などが多いです。
ご親族のみやカジュアルなパーティーであれば、逆に、一番ご年少な方(甥っ子さんや姪っ子さん)にお出ましいただくのも和みますよ。
その際は、その子のお祖父様またはお父様かお母様もご一緒だと緊張も和らぐと思います。
友人中心で二次会のようなパーティーならば、「くじ」で乾杯の方を決めるという方法もあります。
あくまでもノリのよいお友達が多く、あとでうらまれる心配がなければですが…。
乾杯前にケーキ入刀があれば、乾杯の準備は整っています。
初めて披露宴の一般的な進行の流れを知ったとき、「ケーキ入刀ってこんなタイミングなの?」と意外に思われた新郎新婦さんもいらっしゃるかもしれません。
実はケーキにナイフを入れたり、ファーストバイトをしている間に、スタッフは乾杯酒の準備をしています。
ケーキにナイフが入って、司会が「ウェディングケーキご入刀です!」というコメントのタイミングで乾杯酒が抜栓されます。
ゲストが新郎新婦のケーキ入刀に注目して盛り上がっている中で、スタッフは乾杯酒をグラスに注いでいくのです。
もちろん、乾杯前にケーキ入刀がなくても問題ないですよ。
その場合は乾杯準備の為のつなぎの時間をちょっと頂戴します。
新郎新婦のプロフィールを紹介したり、手作り品を紹介したり、大体2~3分くらいです。
基本的な乾杯司会コメントと注意点
「(乾杯のご用意も整いましたので)ご両家お二人のこれからを祝し、乾杯を行います。
乾杯のご発声の方をご紹介いたします。
新郎の上司でいらっしゃる○○会社▲▲部部長 ★★様、どうぞお出ましください。
~乾杯者が前へ登場し、祝辞~
ご起立いただきまして、グラスをお手元にお願いします。
~乾杯者が「乾杯!」~
乾杯!
○○さん、▲▲さん(新郎新婦のお名前)おめでとうございます!」
乾杯前の祝辞の後、ゲストに起立していただくタイミングですが、私は今でもドキドキします。
なので必ずやることがあります。
開宴の前に、司会は乾杯の方にご挨拶するのですが、
その際、「乾杯前のおことばは何分くらいですか?」と確認します。
そのおことばが長そうであれば、
「ゲストの皆さまはお座りいただいた状態でお話しを伺ってよろしいでしょうか?」とご了承いただきます。
大体「いいよ」とおっしゃってくださいますので、さらに
「ご発声の前にちらっと司会をご覧いただければ、ご起立のご案内は司会からいたします。」
と添えると、祝辞の後、乾杯の方がこちらを見てくださるので、ご起立のお願いコメントも出しやすいです。
乾杯の方をご紹介するのは、ゲスト全員のグラスに乾杯酒が注がれたことを確認してからです。
初心者さんだと、たま~~~に先走って、まだ全員に配られていないのにご紹介してしまうことがあります。
乾杯前にケーキ入刀があれば乾杯準備は整っているはずですが、そうでない場合は会場をよく見てください。
準備OKならキャプテンが合図してくれますが、自分の目視でも確認しましょう。
この乾杯準備の間、できれば司会コメントでつないでおくと良いですよ。
2~3分程度なので、新郎新婦についての小ネタや手作りの品を紹介したり、いくつかネタを用意しておくと安心です。