「自分自身の声」をみつけよう
あなたがイメージする「良い声」はどんなものでしょうか?
- かわいらしい声
- 渋い声
- 明るい声
声優さんやアナウンサーのように素敵に話せたらいいなぁ。
でも、実際は…
- こもった声
- 軽い声
- 暗い声
なんてあきらめていたりいませんか?
「万人受けする声」というのは確かにあります。
でもどんな声も、それぞれの個性。
声優ボイスもデスメタルのシャウトボイスも、たった一つの自分自身の声です。
その自分自身の「本当の声」を見つけることが「良い声」を手に入れる第一歩。
あなたが出しているその声は、本当に「自分の声」ですか?
まずは自分の「地声」を知ってみましょう。
良い「地(自)声」3原則
「地声」とは一番自分が楽に出せる声です。
素の自分の声ですね。
「地声」というと、子供のころ、お母様に「人前で地声で話してはいけません」と言われた人はいませんか?
特に女性。
電話に出る時の声が普段よりワントーン高いのも「うちのお母さんあるある」です。
「地声」で話すのは、女性が化粧をしないようなもの。
家族以外に「地声」で話すのはみっともないという時代があったんですよね。
でも「地声」で話せる関係の人は、大抵、気の置けない間柄で、信頼しあっている場合が多いのではないでしょうか。
肩ひじ張らず、リラックスしているときの声って、話していても聞いていても心地よいものです。
そんな気持ちのよい地声は3つの条件を備えています。
- かざらない
- ありのまま
- 嘘をつかない
かざらない
同性に嫌われるタイプの女性といえば「男性の前でコロッと態度が変わる人」。
声がワントーン、時にはツートーンあがることも。
男性も同じくで、「相手によって態度を変える」のは見ても聞いても気分がいいものではありません。
自分自身を飾ろうとする時の声は、不自然に高くなることが多いです。
逆に自分を渋く見せようと、無理に低い声を出したりするのも、やっぱり不自然。
誰に対しても、変わらない声って安心できると思いませんか?
ありのまま
自分に自信がもてなくてボソボソ声や、空元気の空回りな声は、聴いていて相手が疲れてしまいます。
肩の力を抜いて、自然体でいいんですよ。
息を吐きながらしゃべる。
ゆっくりしゃべる。
余計なことを考えずに、ニュートラルな自分で。
嘘をつかない
まさに声は自分自身。
誰だって、嘘をつく人は嫌い。
そんな人の声は嫌いです。
だからこそ、誰に対しても誠実であることが肝要だと思います。
「地(自)声」を「良い声」にするには
良い地声の3原則を踏まえ、その声を磨いていけば、どんどん声は良くなります。
そのためには2つのことが重要です。
芯を作る
- お腹をしっかり使う
- 喉に当てる
お腹からしっかり声を出すには、いわゆる「腹式呼吸」が効果的です。
力強い音圧のある声になります。
また「喉に当てる」とは、喉のあるポイントを使って声を出すことです。
誰にでも、無駄な力を入れずに効率的に声を作れる、喉のポイントがあります。
そこを使うことで、疲れにくく、聞き取りやすい声を作ることができます。
響きを出す
体内で音を共鳴させることで、声に深みと奥行きが出ます。
人を包み込むような声になります。
ささやき声のような小さな声でもきちんと相手に届けることができます。
まとめ:「良い声」とは「地(自)声」を磨いて作り上げる「本当の声」
「良い声」とは、芯の通った、響きのある「自分自身の声」です。
もともと持っている自分の声の良さを再認識し、さらに体の使い方や響きを会得して磨き上げることで、唯一無二の本当の「地(自)声」を作り上げることができます。
誰でも自分自身の本当の声が一番良い声なのです。
当ブログやレッスン(「発声の基本」)で、ささやかながらお手伝いさせていただきます。
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